水島海上保安部は8日、海底トンネル事故現場付近で測量船を使って行った海底調査の結果と、コンピューターで解析した海底地形図を公表した。B工場の立て坑から西約155メートルの海底に不自然なくぼみがあり、事故との関連は不明だが、掘削作業で何らかの異変が生じ、土砂とともに海水が坑内に流入した際にくぼみができた可能性があるとみている。
工事を請け負った鹿島も、くぼみはトンネルの先端部分であるとの認識を示した。
保安部は同日午前9時20分ごろから、ダイバー4人で潜水調査。くぼみの形状、周辺の状況を確認した。ダイバーによると、くぼみは断面がほぼ垂直に落ち込んだ不自然な形状で、ヘドロがたまった周囲の海底と異なり、土砂や握りこぶし大の石が露出。周辺に遺留品や行方不明者の姿は見つからなかった。
リーダーの大黒真司主任航海士(徳山海上保安部所属)は「自然にできたくぼみとは考えられず、今回の事故によるものと推察される」との見方を示した。
また保安部が公表した海底地形図について、鹿島の田代民治副社長は「2年前の海底調査でくぼみは見つからなかった。地盤が引っ張られ、一気にどんと穴が開いた感じ。今回の異常出水で陥没して開き、ひどくくぼんだ地点はトンネルの先端部だと思う」と話した。