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<推薦者>
吉祥院住職
本山敬城さん(54)
=倉敷市児島塩生=
 
 
 
コンビナートの夜景(倉敷市水島地区)  
夕闇に地上で輝く宝石箱
 夕闇とともに、地上にもう一つの“星空”が出現する。日本有数の工業地帯・水島コンビナートの夜景。世界に誇る日本の工業力を表すように無数の光がきらめき、見る者を飽きさせない。

 白やオレンジ、赤、黄色。「ぎっしり中身が入った宝石箱のようでしょう」。本山さんは県道鷲羽山公園線(旧鷲羽山スカイライン)から夜景を見下ろしながら、目を細める。

1956年当時の倉敷市児島塩生地区。ここでコンビナート造成工事が始まる直前で、吉祥院の裏山から撮影されたと見られる(吉祥院提供)
 水島コンビナートは、「農業県から工業県」へという県の方針の下、一九五三年に整備着手。総面積約二千五百ヘクタールに鉄鋼、石油化学などの事業所が次々と進出した。二〇〇四年の県調査(従業員四人以上の事業所対象)によると、水島工業地帯の事業所数は二百四十二、従業者数二万三百二十六人。製造品出荷額は約三兆九百三十二億円で県全体の46・5%を占める。

 本山さんが住職を務める吉祥院(倉敷市児島塩生)には、コンビナート建設以前の地元の写真が数枚ある。「現在C地区となっている児島塩生地区には一九五〇年代中ごろまできれいな砂浜が広がり、寺へ宿泊する海水浴客も多かった」と懐かしむ。小さいころ、潮干狩りやハゼ釣りなどして海の恵みに親しんだ。

 造成が進み、海だった場所に埋め立て地が現れて景観は激変、やがて事業所が林立した。「景色の変ぼうは寂しかったが、当時は工事のダイナミックさに心奪われた」と言う。七〇年に有料観光道・鷲羽山スカイラインが開通、見下ろす夜景は一躍有名になった。本山さんも、県外の友人を連れて度々ドライブに出掛けた。スカイラインは九五年に無料化、県道となった。今も夜景目当ての車が訪れる。

 「間近で見られる水島の夜景は迫力があり、函館や神戸、長崎にも負けない。夜景ツアーを行うなど、この資源をもっと活用すべきだ」。地域の宝と思う絶景を観光振興に役立ててほしいと願っている。(山本直樹)

 「コンビナートの夜景」には、岡山市川入、下野順子さんからも推薦をいただきました。
倉敷ケーブルテレビ、玉島テレビ放送、エフエムくらしき連動企画
(2006年1月29日掲載)  
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