思い出に残る一日
お別れピクニック 
ドイツ特派員【ヨアヒム・ネアンダー小四年・下村洋平】

 六月二十九日、ぼくたち4A二十人は七月十七日の卒業を前に、担任の先生やお父さん、お母さんたちとお別れピクニックに行った。

 ドイツでは、日本の小学校のようにみんなが同じ内容を学習するのは四年生までだ。四年生でグルンドシューレとよばれる基そ学校を卒業し、将来の進路や成績に合わせて、進学学校や実科学校など四種類の学校のうちのどれかに進むことになっている。

 みんなで持ち寄ったパンやケーキ、果物などを食べたあと、親子対抗ドッジボール(ドイツ語ではフェルカーバルという)をした。お父さん、お母さんたちは真けんそのもの。手加減なしにボールを投げつけてきた。身長一八〇センチ以上のお父さんたちの投げた強烈なボールが当たり、泣く子が続出。残った子どもが一人になると、「ヌア アイネ、ヌア アイネ(日本語で“あと一人、あと一人”の意味)」の大合唱が起こった。二回やって一勝一敗の引き分け。普段はこわそうなドイツ人のお父さんたちの意外な一面が見られて、とても楽しかった。

 ぼくは、この学校を卒業して、九月十五日からミュンヘンのギムナジウム(大学進学のための学校、九年制)に通うことになっている。ドイツ語が全く話せなかったぼくを助けてくれた先生やみんなと別れるのはつらいが、思い出に残る一日となった。



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