本社ふれあい事業「いきいき美咲」 偉人の業績や町の歴史
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加原さん(左手前)から吟香に関する資料の説明を聞く参加者
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山陽新聞社が美咲町とタイアップして行う地域ふれあい事業「2008地域にエール―いきいき美咲」が開かれた一日、町内外から訪れた家族連れらが多彩な催しを満喫した。好天の下、棚田の景観を楽しみながらのウオーキング、旧片上鉄道の展示車両運行、郷土が生んだ偉人のゆかりの地を巡るバスツアーなどに親子連れらの歓声が上がった。
吟香尽くしの一日バスツアー
明治期を代表するジャーナリストで実業家の岸田吟香(一八三三―一九〇五年)ゆかりの地を巡るバスツアー「郷土の偉人 岸田吟香を学ぶ」が、出身地の美咲町旭地域で行われ、町内外の二十三人が多彩な業績に思いをはせた。
旭文化会館(同町西川)内の岸田吟香記念館では、地元で民話の語り部を行う飯田純子さん(44)が軽妙な語り口で生い立ちを紹介。げたを作ったりクモの巣の張り方を一日中眺める好奇心旺盛な幼少時代、目薬製造や東京―横浜間の定期航路開設を手掛けたり、国内初の従軍記者を務めた足跡を伝え「業績を一つに絞れないほど多岐にわたり活躍した」と締めくくった。元旭町教育長の加原奎吾さん(71)は自筆の掛け軸やびょうぶ、遺品などの展示品を説明した。
一行は七キロ離れた栃原公園(同町栃原)の胸像と記念碑を巡り、標柱が立つ生家跡地を車窓から見学。大垪和(おおはが)西地区の「棚田きんちゃいまつり」会場では、吟香が愛好したとされる卵かけご飯を味わい“吟香尽くし”の一日を過ごした。
岡山市兵団、河本米蔵さん(81)は「真庭市の母の実家を吟香が訪ねたと聞いたことがあり興味を持った。私財で国内初の盲唖(あ)学校を創設したのは知らなかった」。美咲町行信、主婦矢吹貴子さん(67)は「多彩な活躍に感心した。町の偉人としてしっかり広めていきたい」と話していた。
(2008年6月2日掲載)