多彩な“郷土の姿”実感 柵原鉱山へ時間旅行
|
|
ホルモン焼き店や日用品販売の店などが並ぶ昔の柵原の町並みを楽しむ入館者
|
東洋一の硫化鉄鉱の町として栄えた美咲町柵原地区の往時の風情を味わうイベント「昭和30年代へタイムスリップ」が柵原ふれあい鉱山公園(同町吉ケ原)であり、家族連れらが鉱山の歴史を伝える展示と、鉱石や住民を運んだ旧片上鉄道の車両乗車体験を満喫した。
公園内の柵原鉱山資料館では、日用品を販売した供給所、ホルモン焼き店、バー、ちゃぶ台や白黒テレビなどを備えた社宅が並ぶ往時の柵原を再現したセット、採掘道具、鉱山の歴史を紹介したパネルなどを常設展示。若い世代は興味深そうに見入り、中高年らは「わあ懐かしい」「昔はこんなじゃったなあ」などと昭和三十年代に思いをはせていた。
一九九一年に廃止された旧片鉄の車両乗車体験は、園内に残る線路の往復六百メートル区間で実施。鉄道愛好者でつくる片上鉄道保存会が「DD13―551」(六五年製)に昭和二十年代の青い客車二両を連結した“片鉄のブルートレイン”と、気動車「キハ312」(五三年製)が計十便走り、鉄道ファンや親子連れらがビデオや写真撮影を楽しんでいた。
津山市野介代、会社員春名千代美さん(53)は「伯父が鉱山に勤めており、泊まりにも行っていた。当時が思い出されます」と郷愁に浸っていた。
山陽新聞社の多目的活動車「さん太」も登場。旧片鉄運行の乗客の様子などを伝える号外を現地で配った。
2008年6月2日掲載)