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美咲・「棚田保全支援隊」発足2年 景観維持に貢献

棚田保全支援隊員として美咲町で草刈り作業をする草野さん
棚田保全支援隊員として美咲町で草刈り作業をする草野さん

 岡山県美咲町大垪和(おおはが)西地区で農作業を手伝う「棚田保全支援隊」が、六月で発足二年を迎える。田植えや稲刈り、草刈りなどをボランティア隊員がこなし、棚田の景観維持に貢献。関係者は「日本の“原風景”を守るためにも息の長い活動を」と期待している。

 同地区は農水省の「日本棚田百選」に選ばれているが、人手不足や高齢化もあって田の一部や竹林が荒廃。町がボランティアを募り、岡山、倉敷市など県南部の約四十人を登録、初年度(二〇〇六年度)は延べ三百九十八人、二年目は同三百十七人が作業をした。

 二十五日は岡山市豊成の草野文男さん(69)が棚田公園で草刈り。初年度から月三―一回参加しており、「素晴らしい棚田の景色を守るため、体力の続く限り頑張る」。住民は「川や竹林、道べりなどは地元で手が行き届かなかった。助かる」と喜ぶ。

 ただ、傾斜地の棚田での作業はきつく、通い続けられる隊員は十五人程度。隊員を指導する「大垪和西アグリカルチャー会」の宮尾正道会長(53)は「受け入れ側の会員も高齢化しており、隊の活動をどう維持するかが課題」とした上で「今後も収穫祭などを通じて隊員には農作業の喜びを味わってほしい。町外の人との交流は、住民の気持ちの活性化にも役立っている」と話している。

 棚田保全支援隊 美咲町外から隊員を募り、県南の在住者を優先的に登録して2006年6月発足。約42ヘクタールにわたり約850枚の棚田が広がる大垪和西地区で、田植えや草刈り、空き缶拾い、イノシシ防御柵の取り付けなど年間を通じて作業を手伝う。

(2008年5月30日掲載)




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