美しく咲く (上) 鬼山太鼓 (美咲町打穴中)
豪快演奏通じ活性化 自慢できる“文化遺産”に
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| 玉木さん(左)の指導で合同練習に取り組む女太鼓、こども太鼓のメンバー |
中央、柵原、旭町が合併して二〇〇五年三月に誕生した「美咲町」。活気あふれる町づくりへ向け、さまざまな活動に取り組む地元グループの地域への思いや夢を紹介する。
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毎週金曜の夜、美咲町の打穴中老人憩いの家に、豪快な太鼓の音と元気な掛け声が響き渡る。
「ドォン、ドドドンッ…、やあっ」――。「しっかり腕を上げて」と、指導者の厳しい声が重なる。
一九九九年七月、「太鼓で地域活性化を」と発足し、まもなく十年目を迎える和太鼓グループ。同地区の鬼山城跡から名前を取り、町おこし住民グループ「打穴中『鬼山ふる里』いきいき会」の女性や子どもたちが中心になって女太鼓(十四人)、小学生のこども太鼓(八人)、中学生太鼓(活動休止中)に分かれ、玉木正夫さん(60)の指導で練習を積んでいる。
地区の夏祭りや桜まつりなど町内外で年間約二十公演をこなす。今は六月の「夏彩 和太鼓フェスティバル」(真庭市)や地元の夏祭りに向けて猛練習中。「思い出に残る楽しい音を響かせたい」とメンバーは張り切る。
女太鼓は、保育士や会社員、主婦、学生などで構成。自営業日名川茂美さん(53)は「和気あいあいと活動しながら地域を盛り上げられれば。衣装も含め、女性特有の優しく楽しい華やかな演奏に」。旭地域の学校で働く米国人のハットメーカー・ローラさん(22)は「帰国したら和太鼓を広めたい」とのめり込む。
こども太鼓の美咲中央小六年下山莉穂さん、同常安ひかるさん、同川島那南子さんは「怒られることもあるけど、みんなの息がそろったときはすごく楽しいよ」。
演奏曲はすべて玉木さんの自作。「打穴中には『鬼山太鼓』がある、と胸を張って自慢できる地域の“文化遺産”に発展してくれれば」と玉木さんは意気込む。
(2008年5月29日掲載)