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| 宮崎キャンプメンバーから漏れ練習に励むファジアーノ岡山の選手たち=財田スポーツ広場 |
狙えJ1昇格圏 (3)供給源
長丁場 ネクスの成長鍵
18日、小雪が舞う神崎山公園競技場(岡山市東区神崎町)で行われたファジアーノ岡山とJ2鳥取の練習試合。主力が参加した宮崎キャンプ(5―16日)メンバーから漏れたFW呉大陸(18)が思い切ったプレーで存在をアピールした。
今季のJ2はチーム数が22まで増え、リーグ戦は3月から11月まで計42試合が組まれる長丁場。6位以内のJ1昇格争いを狙うファジアーノにとって、疲労が蓄積するシーズン後半を見据えれば、呉のような若手の台頭は欠かせない。トップチームへの供給源になるのがセカンドチームのネクスファジだ。
宮崎キャンプには、影山雅永監督が「こつこつと力をつけ、上に近づいてきた」と評価するDF坂本和哉(24)やDF岡崎和也(20)ら昨季、ネクスの主力だった選手が呼ばれ、スキルアップを図った。居残り組の中にも「夏にはトップに上がっている」とチーム関係者が太鼓判を押す選手もおり、下部組織で若い芽が育ちつつある。
物足りぬ実績
ただ、過去のネクスの実績は物足りない。J2の二つ下の中国リーグで2010年が4位、昨年は3位に終わり、目標の日本フットボールリーグ(JFL)昇格を逃した。選手育成の面でも、シーズン中にトップへ上がりJ2公式戦に出場したのは昨季のDF篠原弘次郎(20)だけ。勝利と育成の二兎(にと)を追いながら、一兎も得られない厳しい状況が続く。
最大のネックは、選手のモチベーション維持。これまでは夏場、トップチームとのメンバー入れ替え後、やる気を落とす選手が出てチーム状態が下降線をたどる悪循環に陥った。そんな中、トップ昇格を果たし、2試合に先発出場した篠原は「どんなときも気持ちを切らさず、地道に練習を続けたことが評価されたと思う」と打ち明ける。
新たな試み
育成型クラブを目指すファジアーノでは昨年、新たな試みも始まった。
ファジアーノユース(高校生年代)の有望選手5人をネクスへ2種登録。これにより18歳以下の大会に加え、ネクス選手として天皇杯や中国リーグへの出場が可能になった。残念ながらピッチには立てなかったが、プロに交じって練習した結果、心身ともにたくましさが増す。今季、公式戦出場の可能性があるMF水谷諒(16)=学芸館高1年=は「ネクスで練習し大きく成長した実感がある。上を目指してやりたい」と意気込む。
Jリーグのセカンドチームは、選手の人件費や運営費がかさむため廃止傾向にあるが、ファジアーノの木村正明社長は「コストはかかっても、18―21歳の大事な時期に真剣勝負ができる場がなくてはならない」と力説する。
今季、J1昇格争いという高い目標を掲げたファジアーノ。総勢40人の選手がベクトルを合わせ、どこまで伸びるかにチーム浮沈は懸かっている。
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